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【気になる記事要約】商いの手法は、不特定多数から特定少数へのアプローチに

商いの手法は、不特定多数から特定少数へのアプローチに

 

「デザイン」や「クリエイティビティ」はもはや、特定の業界のみに必要な概念ではない。ビジネスのあり方が絶えず変化するテクノベート時代に競争優位性を確保するため、すべての経営者が念頭に置くべき経営手段だ。

 

現代を「江戸時代」と表現。商いの手法が、広告をはじめとして、不特定多数へのアプローチから特定少数へのアプローチに変わってきていると語った。

 

「江戸時代は、経営者自らが門構えや暖簾などのデザイン領域まで考え、店や商品の見え方をコントロールしていた。それを僕はブランドと言っている。ここ数年で企業も個人もブランドに興味を示し始めており、特定少数へ確実にアプローチするために経営者自らがブランドについて考える時代が来ている」

 

「ブランドは小さいほどおもしろい」

デザイン×クリエイティビティ論

 

「アートはビジネスではないが、ビジネスはアートに似ている。アートにはコンテクスト、つまりコンセプトのようなものがあり、『どうしてそうするのか』『どうしてやりたいのか』が重要になってくる。それはあくまで自分発信のものであって、外の理由にはよらない。私たちのブランドも同じで、だからこそ広告にもマーケティングにも頼っていない。会社やブランドとはすなわち自分自身だと思っている」

「デザイン思考」から「デザイン経営」へ

 

 

デザイン経営とは、デザインを企業価値向上のための経営資源として活用する経営のこと。現場でのハウツーに近い従来の「デザイン思考」から、デザインへの投資によりブランド力向上やイノベーション創出を実現する「デザイン経営」へのシフトが求められると語った。

 

 

デザイン経営を強化するにあたり、経営者に求められる思考とはどのようなものか。

 

「会社とは、自分がこうしたいと思うことを考えに考えた末にできる結晶であり、作品でもある。その意識が低い経営者や従業員が多い」と発言。また、「デザインには『装飾的』なものと『機能的』なものの2種類があり、両方を理解していなければユーザーに届くものはできない」と、クリエイターのみならず経営者が知っておくべきデザインの本質についても言及した。

 

従来のやり方では、顧客にとって唯一無二の存在になることは難しい。経営者自らがブランドについて考え、デザインに投資し、存在価値を高めていくことが必要不可欠な時代に突入している。