うまくいった事エクササイズ
『1日10分の「うまくいったことエクササイズ」で、毎日元気になる方法』
唐突ですが
なぜ人は落ち込むのか?ネガティブになるのか?
その原因は以下です。
・人は多くの場合、できないことに目を向ける。
・しかし、”できないこと”に目を向けると、
ネガティブな出来事に注意が向き、拡大して見える。
・結果、不安や抑うつを招くきっかけになってしまう。
・日本の哲人・中村天風氏は”日常の心がけ”として
「積極的なものは取り入れ、消極的なものは拒否すべし」といった。
・アメリカ心理学会会長のセリグマン博士は
「上手く言ったことについて、考え
その出来事をじっくり味わう達人になることだ」といった。
・そして、”人が元気になる(落ち込まなくなる、幸せを感じる)”ために
効果が実証された「うまくいったことエクササイズ」というものがある
、、、という感じです。
今日は、上記の内容の補足に加えて、
具体的な『うまくいったことエクササイズのやり方』
についてご紹介したいと思います。
、、、ということで、
前置きが長くなってしまいましたが
本題にまいりましょう。
うまくいった事エクササイズとは自分に暗示をかける事です。
嘘くさいとおもうかもしれませんが、
ちゃんと理論があります。
■催眠術の仕組みを使う
催眠術の特徴は
”眠りに落ちる前”
が一番効くとのこと。
なにやら変性意識状態になり、
そこにメッセージを投げかけられると
「暗示にかかる」
というのが、
催眠のメカニズムのようですね。
(ねむくなーる、ねむくなーる、
というやつです)
■ただ、面白いのは
私たちは日々の思考も普段から
何かしらの”暗示”を受けている、
という話があるのです。
”周りから受ける言葉、使っている言葉によって
日常から暗示をかけているようなものだ”
『私たちが日々、元気に、心を強く生きるには、
特に眠る前と起きた直後(暗示にかかりやすい)を
大事にするべきである』
ということがあります。
「日常の心得」として
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「寝ぎわの心がけ」
・悲しいこと、腹の立つこと、気がかりなこと、、、
消極的なことは寝床の中に一切持ち込まない。
・明るく朗らかに、生き生きとして
勇ましい積極的なことを連想する。
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ネガティブなことを
考えないようにする、ということですね。
そして、更にレベルを上げると、
こんなパターンもあります。
(少し私なりに解釈を入れて解説しています)
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「寝ぎわの心がけ(part2)」
寝る直前のぼーっとしたときに
鏡の中の前の自分に向かって
「お前は、もっと元気が出る!」
と命令(!)するよう暗示をかける。
そして、朝起きた直後の
ぼーっとしているときに
「私は、きょう元気が溢れてきた!」
と命令するように暗示をかける。
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という、見る人から見たら
何とも怪しげな催眠術のよう。
(私はまぢでやってます…)
■、、、でも、これ、
真面目にやってみると、
じわりじわりと効くんですよね。
(→私、真面目にやった人です)
私もその昔、全く自信がなかったときに
「元気になる!」「自信がでる!」と
”俺は一体、何をしているんだろう…”
とどこかで思いつつ、
やっていたことがありました。
しかし、不思議なもので、
繰り返しているといつの間にやら、
気づいたら寝る前や起きた直後、
ネガティブな事を考えることは
ほとんど、なくなっていました。
ペンシルベニア大学心理学部教授で
マーティン・セリグマン博士という方がいます。
学習性無力感、抑うつ、楽観性、
ポジティブ心理学などで知られる、
アメリカ心理学会の学長で、心理学の権威。
彼は、人が
”「落ち込まずに幸せを感じる」ためには、
上手く言ったことについて考え、
その出来事をじっくり味わう達人になることだ”
として、
先程の中村天風氏の話に、
共通するような香りを持たせつつ、
より論理的なアプローチを語ります。
それは、
『うまくいったことエクササイズ』
として紹介されていました。
■そしてこのエクササイズが、
重度の抑うつ患者にも
十分に効き目があることがわかった、
というのです。
それでは、どのようなエクササイズなのか?
見てまいりましょう。
やり方は、実にシンプルです。
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『うまくいったことエクササイズ』(所要時間:寝る前の10分)
1,今日うまくいったことを3つ書き出す
2,それがどうしてうまくいったのかを書く。
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以上。
実に簡単、シンプル、わかりやすい。
「実行の際のポイント」は、
以下の3点です。
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{ポイント1}
・記録はノートでもスマフォでもPCでもよい。
{ポイント2}
・3つの出来事は「重大なことでない」ものでもよい(例/夫がアイスを買ってくれた)
もちろん「重大なこと」でもよい(例/姉が無事、元気な男の子を出産した)
{ポイント3}
・うまくいった出来事の隣に、こじつけでもよいので、その理由を書き出す。
(例/夫がアイスを買ってきてくれた→ 私がアイスを買ってきて、とお願いしたから)
(例/姉が無事、元気な男の子を出産した→ 姉はいいやつだし、運がよかったから)
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これもさほど難しくありません。
ただ、これを繰り返すと、
何が起こるのでしょうか?
■まず、
”自分の人生に起きる
ポジティブな出来事に注目し始める”
ようになります。
そして、
ポジティブな出来事が起こる「理由」も
常に考えるので、探し始めるようになる。
そうすると、頭の中にある
ネガティブにいきがちなバイアスが
・うまくいったこと
・うまく行った理由
へとピントが変わっていき、
『脳が再教育』されていく
わけです。
そしてその結果、
「落ち込むことが少なくなり、幸せになる」
とセリグマン博士は言います。
(繰り返しますが、抑うつ患者にも
効果が出ているエクササイズです)
■人は、習慣の生き物です。
「幸せを感じられるかどうか」とは、
『起こりうる出来事をどう捉えるかという習慣』
に他ならないと思います。
同じことがあっても、
”常にネガティブな側面に目が向くのか、
それともポジティブな側面に目が向くのか”
これは無意識の習慣です。
いわゆる、
「コップに半分しか水がない」か
「コップに半分も水がある」という話と同じ。
どちらも事実、でも解釈は無限大。
そして、この思考習慣は
訓練で鍛えることもできるのです。
■であるならば。
暗い側面をみて落ち込むよりも
できればうまくいったことに目をむけて
幸せを感じていたい、
と思いますし、
そちらのほうが皆言葉通り、
ハッピーだと思うのですが、
いかがでしょう?
■ということで、ぜひ、
「うまくいったことエクササイズ」
ご興味がある方はぜひ、
やってみてくださいね。
私は毎日3分日記ということで
書き記していますが、
書くだけで「よい1日だった」と思えて
とてもオススメでございます。
よろしければ、ぜひ。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。