才能をどうやって見つけるのか?
■TED再生回数2000万超えの
「学校教育は創造性を殺してしまっている」
のTED史上最多の再生回数のプレゼンテーターであり、
かつ、2013年度の世界の経営思想家トップ50にも選ばれた
教育学を専門とするケン・ロビンソン氏。
そんな彼が、
「才能をどうやって見つけるのか?」
について語った著書がこちらです。
■最初に申し上げますと、
私が読んでみた結論、
「才能を見つけるには、
徹底的な自己探求しかないのだ」
というものすごーく広い話である、
と感じました。
■思うに誰もが
「自分には何かの才能がある」と信じたいものです。
唯一無二の才能が見つかったら、
人生はもっと豊かになるのであろう、
そうわざわざ口に出さずとも、
どこかで願っていることではないかとも感じます。
しかしながら、
自分にはそんな華々しい才能はなさそうだし、、、
と思いつつも、でもなにかあるはず、と思うからこそ、
“自分を諦めていない人”ほど、
あれこれ考え、時に悩み、
人と会い、本を手に取り、旅をし、
時に、自己分析のテストをやって、
”まだ見つけていない何か(=華開いていない才能)”
を見つけようと、
もがいていくものではないか、
と感じています。
■そして、繰り返しますが、
著者は、
『才能を見つけようとするプロセスを、
真剣に向き合っていくことでのみ見つかる』
という、当然といえば当然のことを語ります。
■例えば、世界で最も受検者数が多い
才能分析ツールの一つである
「ストレングス・ファインダー」だって、
それは一つの視点でしかありません。
”これだけやれば完璧”という才能の見つけ方
などはないのです。
■「じゃあ、この本の価値は何なの?」
という話ですが、
この本の良いところは、
「才能を見つけるための網羅的な試行錯誤」を、
アクションリストにしているところかと思います。
正直な話、著者のエピソード中心なので、
少し読みづらさ(体系立っている感は少ない)はあるものの
著書の中の間にある、
『才能を見つけるためのアクション』
がなかなか良いのです。
これを1つずつやっていくと、
ある一つのタイプ別のテスト等特定の視点にとらわれることなく、
俯瞰して「自分の才能」について
深堀りすることが出来るように思います。
■そして著書の中では、
以下のようなアクションリストを、
それぞれ2ページくらいずつに渡って
具体的に紹介をしています。
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<才能を見つけ・磨くためのアクション>
1,瞑想をする・・・気が散らず自分の内側に集中できる状況を整える
2,「自分の行動」を知る・・・
1週間の行動を紙に書き出し、可視化する
3,「自分」を描く・・・
複数の雑誌などから自分の感性に響く写真や言葉を切り取り、
自分の人生のコラージュするものを創る
4,「得意なこと」を知る・・・
生まれつき得意と感じることを書き出す
5,「不得意」を検証する
6,手を伸ばす・・・
「もしできるなら試してみたいこと」を書き出す
7,「楽しいこと」を知る
8,「あなたを夢中にさせること」を考える・・・
「楽しいこと」の中で特に心から楽しめる、を考える
9,「いまの幸せ度」を知る・・・
幸福から連想する言葉を書き出し、それぞれどれくらい満たせているか考える
10、「ウェルビーイング」を高める・・・
仕事・人間関係・身体・経済・地域社会で高めたい事を考える
11,「自分のものの見方」を考える・・・
タイプ分けテスト結果などを見て、自分に当てはまっているか内省する
12,いまいる場所を確かめる・・・
これまでのエクササイズを統合して
自分の才能・情熱がなにか、何がこれから出来るかをまとめる
13、同族をイメージする・・・
一緒に才能を高められる仲間を見つける
14,最初の一歩を決める
15,支援者へ手紙を書く
※参考:『才能を磨く ~自分の素質の生かし方、殺し方~』より
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とのこと。
いやはや、いっぱいあります。
ですが、これら全てに深く向き合えば
何かが見えてくるのは間違い無いかと、、、
ケン・ロビンソン
「学校教育は創造性を殺してしまっている」
おすすめです。