変化していく重要性
今日はお世話になっている
とある企業の役員の方から聞いたお話から、
気づきと学びをお伝えできればと思います。
■ある会社の役員の方が、
その会社の部長クラス以上の方に、
ミーティングでこんなことを聞いたことがある、
とおっしゃっていました。
それは
「この3ヶ月間で会社や家族友人以外で、
新しく知り合った人はいますか?」
という質問だったそう。
ちなみに新しい取引先の人と名刺交換をした、
みたいなものは含まれません。
そうではなく、
”個人として、普段のコミュニティを越えて
誰かと親しくなったか?”
という意図です。
■そしてこの回答に対して、
「数十人いる部長以上の役職者で
手を挙げた方がゼロだった」
と語り、その事実に対して
危機感を覚えた、
というお話でした。
■実は同じような話を、色々な会社の方から、
「外と繋がっていない危機感」
について、とてもよく耳にします。
外と繋がってなくても、
別に自分と社内で学べばいいじゃないか、
とも思えますが、
その根底にある考えとは、
『「変化」は外部からもたらされる』
ということを、誰もが直感的に
(特にアンテナが高い人ほど)
知っているからでしょう。
■いつもの人、いつもの職場、
いつもの会議、いつものルーチン
で仕事をしていると、
もちろん小さな変化はあるものの、
「!」とか「!?」レベルの、
パラダイム(ものの見方・考え方)を
打ち砕かれるような驚きは、
起こる確率が少ない、と私は感じています。
■私達は、人との出会いによって、
新たに世界を見るための
「参照枠」を手に入れる確率が高まります。
*
「参照枠」とは、
”自分が世界を見る際の補助線”
のようなものです。
例えば、「マーケティングの4P」の
フレームを知っていれば、
”マーケティングに対する
世界の見方に対しての参照枠”
が得られ、考えやすくなります。
「自分の人生をいかに成功させるか」
という観点では『7つの習慣』などは、
”自分の人生を成功させる
思考・行動の原則についての参照枠”
になり得るでしょう。
■その他にも、
「お金の投資」の参照枠、
「時間管理」の参照枠、
「哲学」の参照枠、
いくつもあります。
更に言うと、参照枠の中には、
更に別の参照枠も含まれたりも
していて奥行きと広がりもあります。
例えば、
「営業の参照枠」があって、
そしてその中には、
・交渉の参照枠、
・ヒアリングの参照枠、
・行動管理の参照枠
などが含まれたり、
「マネジメントの参照枠」があって、
そしてその中には、
・ビジョン作成の参照枠、
・コーチングの参照枠
・戦略策定の参照枠
・実行ルールの参照枠など、
代表的ないくつかの参照枠が
存在しています。
■ポイントは、
「参照枠」を知っているかどうか、です。
それによって、
自分が思考のショートカットができ
成長のショートカットができる、
ということです。
■そして、そんな「参照枠」が
何からもたらされるかと言うと、
”「人」”
からなのです。
自分がよく手にする本でも、
情報でも、傾向があるものです。
よくいる身近な人もそう。
ただ、外に出て、新しい世界、
人と出会った時、
そこには全く違う文脈で生きている人や興味を
持っていたりします。
だからこそ、自分の専門とする領域で
少し興味がある隣接する領域が
あったのであれば、
「新たな参照枠」を獲得すべく、
積極的に外の世界に出ること、
それが、自らを陳腐化させないために
とても重要な習慣である、
そのように思っております。
■「自分が知らないことが
こんなにも膨大にあるのだ...」
そう戒めて、学び続けることです。
世界は進化発展していくので、
自分が進化発展していなければ、それは
相対的に「退化」していることになります。
ということで、改めて
皆様にも質問してみたいと思います。
「この3ヶ月間で会社や家族友人以外で、
新しく知り合った人はいますか?」
自分の参照枠を広げられているかどうか。
大切なテーマですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
同じ戦法を手堅くとり続けるということは、
一見すると最も安全なやり方のように思えるが、
長いスパンで考えたら、実は最もリスキーなやり方なのである。
羽生善治(将棋棋士/1970-)
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